【ポケモン剣盾S30使用構築】かつて天才だった俺たちへ【R1818,最終915位】
こんにちは、トムです。
皆さんS30お疲れ様でした。
対戦歴6ヶ月目にして、ようやく初の最終3桁にこぎ着けたので、稚拙ながら構築記事を書かせていただきます。以下常体。
◆結果
最終915位、レート1818
◆コンセプト
壁下のザシアン&ムゲンダイナであれば、最大値を相手に押し付けてダメージレースに勝てることが多くなるだろうと考え構築に至った。
◆構築経緯
5月の中盤まで手に馴染む構築がなかなか見つからず、結局今まで作った構築の中で一番使いやすく強かったラプザシダイナ*1の並びを採用し、ここから構築をスタートした。
この3体で相手するのが厳しい禁伝として、黒バドと日ネクがいるため、残り3体はこれらに強いポケモンを採用することにした。
ここで注意したのは、「メタ対象に勝てる受けポケモン」を採用するのではなく、「メタ対象に勝て、さらに有象無象の一般ポケに対しても圧力をかけられる高火力ポケモン」を採用することである。
ポケ撤版ラプザシダイナの難点として、下3体のパワーが弱いことが挙げられるため、今回の構築ではなるべく6体全員のパワーを上げることにした。「受けて勝つ」のではなく「殴って勝つ」ことを相手に対して押し付ける、というコンセプトを見失わないように気をつけた。
とりあえず採用したのは、日ネク意識で弱保テッカグヤ、黒バド意識で珠サンダーとチョッキランドロスだった。
テッカグヤとサンダーが仕事をあまり仕事をしていなかったため、最終週にテッカグヤをオボンウーラオスに変えて日ネクへのメタを厚くし、サンダーをスカーフウオノラゴンに変えてザシオーガにさらに強くなるようにした。
◆個体紹介
◇ラプラス@ひかりのねんど
うたかたのアリア、フリーズドライ、ぜったいれいど、ほろびのうた
特性...シェルアーマー
ひかえめ 223(140)-×-115(116)-150(252)-115-80
ダイマ技の威力向上のためC特化。
耐久調整は特にしておらず、16n-1かつHB最硬。
本構築のMVP。もちろんキョダイ個体。
あらゆる構築に対して初手に投げられるのが強すぎる。
特筆すべきはその圧倒的耐久力。初手ダイマをすることで、高火力アタッカーの攻撃を耐えて壁を貼れる。
A特化ザシアンの巨獣斬、鉢巻ラオスのインファイト、珠オーガのダイサンダーなどを耐えて壁を貼れる。偉すぎる。
一度だけゴリランダーのウッドハンマーでダイマごと貫かれたことがあり、計算すると鉢巻なら高乱数1発だった。
ゴリランダー意識でCを削りHBに回すのが得策だと思う。来期以降はそうする。
技構成は、威力命中安定のアリア、水地面族意識のフリドラ、低速サイクルへの圧となる零度、起点回避の滅び。多分これがベスト。電気技とか礫は特に欲しい場面がなかった。
水技には諸説あるが、個人的にはアリアが一番いいと思う。ホウオウとかに身代わり貼られると非常にダルいので、身代わり貫通できるアリアが偉い。威力重視ならプンポロハイドでもいいかもしれないが外れたときの責任は取れない。
初手だが、基本的にはセンリツから入る。HP残ってたらダイストダイスト。裏のダイナの放射の邪魔しないように注意。
ただしガブにはフリドラから入るべき。ウォール襷ウォールでダイマ枯らした後に瓦割り撃ってくる場合があるから、ダイマターンをずらして確実に壁を貼ろう。
◇ザシアン@くちたけん
特性...ふとうのけん
ようき 167-222(252)-135-×-136(4)-220(252)
壁前提でASぶっぱ。
最速厨なので陽気。
まさかの耐久無振りザシアン。
しかし壁があるため、実際には他のザシアンよりも圧倒的に硬い。
壁下のASザシアンは、基本的にあらゆる振り方のザシアンよりも強く、ミラー対面で負けないどころかHP次第ではメタモンにも勝てる。
じゃれつくを切っているため、HBサンダーに勝てないというネックを抱えているが、サンダーはダイナで相手すればなんとかなる。
それよりもHBポリ2への遂行速度を上げるほうが優先なのでインファ採用。BDダウンすると壁ありでもランドの特化地震耐えないことに注意。
あとは欠伸ループ抜けるための身代わり。電磁波透かせるのも偉かった。
石火がないとメタモンがキツいので、技構成変える時でも石火は確定で入れよう。
◇ムゲンダイナ@パワフルハーブ
ダイマックスほう、メテオビーム、かえんほうしゃ、ヘドロばくだん
特性...プレッシャー
おくびょう 215-×-115-197(252)-116(4)-200(252)
ザシアンと同じような振り方。特にいうことはない。
大活躍してくれた神ポケ。
メテオビームが本当に偉く、数多くのホウオウやサンダーをわからせてくれた。命中90だが大体当ててくれたし、当たらなくてもC上がるだけまだマシだった。
ヘドロ爆弾をサイクルを咎めるために毒々に変えた試合もあったが、ゼルネアスへの打点があるほうが勝率UPにつながった印象。
◇ウーラオス@オボンのみ
あんこくきょうだ、インファイト、ビルドアップ、ちょうはつ
特性...ふかしのこぶし
ようき 175-182(252)-121(4)-×-80-163(252)
意地っ張りにしてもあまり恩恵を得られない気がしたので陽気。
準速ゼルネの上から挑発撃てたから正解だと思う。
最終日前日に閃いた、対日ネク決戦兵器。
ザシアンもダイナも日ネクで止まるので、日ネク入りには絶対選出。
挑発で搦め手を封じつつビルドアップで詰ませる。
HPが絶妙に足りないのでオボン持ち。
日ネクの相方としてはホウオウ、ダイナ、ゼルネがポピュラーだが、ホウオウにはビルドを積んでおけば暗黒強打で抗え、ダイナとゼルネは挑発で裏を通しやすくできる。
選出画面での圧力が強いのもGood。
◇ランドロス@とつげきチョッキ
特性...いかく
いじっぱり 183(148)-196(236)-111(4)-×-105(36)-122(84)
HD:黒バドの特化+1アスビを最高乱数切り耐え
S:+1でダイナ抜き
院長さん*2直伝の黒バドメタランド。
ただでさえ型の匿名性が高いランドだが、流石にこの型は相手も読めないだろう。
アスビを耐えつつ返しのしっぺ返しで一気に削れるのが強すぎる。
襷持ちの場合、壁残ってないと結構キツいので注意。
あと、この型作ったときはランドにもダイマ切ることがあるって思ってたけど、実際は一回もしなかったので、岩技を岩石封じにしてS調整変えるべきだと思う。
とはいえ選出した試合ではほぼ毎回黒バドを葬ってくれたし、そもそもパーティにいるだけで相手に頭を使わせるのが偉い。
○バンギラスとの比較
黒バド受けとして有名なのはやはりバンギラスだろう。
タイプと数値で受けきり、砂嵐で襷をつぶし、悪技をタイプ一致で撃てるのは魅力的だ。
しかし、今回は採用を見送った。
理由は、
- 相手視点で、バンギが後ろにいることを考慮するとザシアンを温存したくなる。相手のザシアンを倒す方法は壁下でザシアンかダイナで殴ることのみなので、相手にザシアンを引かせずに壁ターン中に倒しきりたい。
- 相手はランドのあらゆる型を考慮しなくてはならないため、相手の思考に負荷をかけられる。
- 黒バド使いがバンギ対策をしていないはずがないため、相手の術中にハマってしまうリスクがある。
などが挙げられる。
◇ウオノラゴン@こだわりスカーフ
ようき 197(252)-110-120-×-101(4)-139(252)
最速スカーフなので準速ドラパルトの上取れる。
オーガメタ枠。
ボックスにいた配布ウオノラゴンの流用。でも強かった。
相手のオーガがスカーフでもスカーフじゃなくてもダイマしてても対面から勝てる化け物。
こいつが選出画面にいるだけで、相手は勝手にラキヌオー選出をやめてくれるのが流石だった。
◆選出
◇基本選出
ラプラス+ザシアン+ムゲンダイナ
迷ったらこれ。シンプルに一番強い。
◇vs日ネク入り
◇vs黒バド入り
◇vsオーガ入り
ラプラス+ウオノラゴン+ザシアンorムゲンダイナ
◆重いポケモン・構築
壁への依存度が高いのが弱点。
◇ドラパルト
すりぬけで壁貫通してくる。
ラプラスやザシアンでなんとかするしかない。
襷持ちなら勝ち目はない。
◇ウーラオス
これも壁を貫通してくる。
水でも悪でもキツい。
ザシアンのじゃれつく切ってるのも若干痛い。
◇オーロンゲ
壁貼りだと撃ち負ける可能性が高くなり、トリックだとラプラスの粘土を奪われる。
◇トリルパ
速いポケモンばかりなので、上から叩かれると辛い。
◆最後に
僕の原点であるラプザシダイナを使って、人生初の最終3桁に行けたのが本当に嬉しいです。
まだまだ改善点がありますし、ラプザシダイナ以外の構築も使ってみたいので、これからもポケモン頑張ります。
◆Special Thanks
- ここまで読んでくださった皆さん
- 対戦してくださった皆さん
- アドバイスをくださった3桁窓*3の皆さん
- 最終盤に激励してくださったTwitterの皆さん
- ポケモンを貸してくださったぺいぺいさん*4
- HUNTER×HUNTERを再び描きはじめた冨樫先生*5
ありがとうございました!!!
◆P.S.
構築名は、Creepy Nutsの楽曲『かつて天才だった俺たちへ』から取りました。
ラプザシダイナの土台を完成させていた半年前の自分は、まさに何者でもなく何者にもなれた時期だったと思います。